ヴァイオリンの弦は、1本の芯に針金のようなものがぐるぐる巻きつけられた作りになっており、その芯の素材によって、ナイロン弦、スチール弦、ガット弦の3種類に分けられます。1番細い弦のE線(エー線)は、ほとんどがスチール弦です。
楽器との相性や弾きやすさ、音質の好みによって選ぶ弦は変わってきますので、それぞれの特徴を以下にまとめてみました。
[ ナイロン弦 ]
ナイロン等の人口素材でできた弦で、メーカーや種類によって音質や値段も様々です。
スチール弦のように音が安定しやすく、ガット弦に近い豊かな音を表現できるので、バランスが良く一番人気のある弦の種類です。
主なナイロン弦一覧
■ Dominant ( ドミナント ) / Thomastik Infeld ( トマスティック・インフェルド社 )
■ Vision ( ヴィジョン ) / Thomastik Infeld ( トマスティック・インフェルド社 )
■ Infeld ( インフェルド ) / Thomastik Infeld ( トマスティック・インフェルド社 )
■ Synoxa ( シノクサ ) / Pirastro ( ピラストロ社 )
■ Evah Pirazzi ( エヴァ ピラッツィ ) / Pirastro ( ピラストロ社 )
■ Evah Pirazzi Gold ( エヴァ ピラッツィ ゴールド ) / Pirastro ( ピラストロ社 )
■ Obligato ( オブリガート ) / Pirastro ( ピラストロ社 )
[ スチール弦 ]
金属製ということもあり、耐久性に優れた丈夫な弦です。音も安定しています。
優しく柔らかい音というより、明るくはっきりした音が特徴です。
主なスチール弦一覧
■ Chromcor ( クロムコア ) / Pirastro ( ピラストロ社 )
■ No.1 ( ナンバーワン ) / Pirastro ( ピラストロ社 )
■ Goldbrokat ( ゴールドブロカット ) / Lenzner ( レンツナー社 )
■ Larsen ( ラーセン ) / Larsen strings ( ラーセンストリングス社 )
[ ガット弦 ]
羊の腸からできており、古くから弦楽器の弦として使用されてきた伝統ある弦です。
表現力豊かであたたかみのある音ですが、天然の素材で気候に左右されやすいため、チューニングの音が安定せず、耐久性には優れません。ナイロン弦やスチール弦と比べて扱いづらく値段も高価ですので、上級者向けです。
主なガット弦一覧
■ Oliv ( オリーブ ) / Pirastro ( ピラストロ社 )
■ Eudoxa ( オイドクサ ) / Pirastro ( ピラストロ社 )
■ Gold ( ゴールド ) / Pirastro ( ピラストロ社 )
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